レッスルエンジェルスクロニクル

PS2ソフト『レッスルエンジェルスサバイバー』のファンサイトです。リプレイ・SSを中心に紹介していきます。

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Author:カオス
プロレス好き(最初新日派、今はノアも)、WA好き、ファイプロ好き、競馬好き、でございます。
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No.8 1st contender《1年目11月》

“Mid-Japan女子プロレス”のリプレイ&SSです。
多分にカオスの脳内補完が行われた文章になりますので、お付き合いくださいませ。




「秋、深し…だなぁ」
 僕は事務所でお茶を啜りながら、呟いた。
 後ろで霧子さんが一生懸命パソコンに向かっている。時折、舌打ちが聞こえたり、キーボードを強烈に叩き付ける音がするが、聞こえない振りをする。
 窓の外は落ち葉が降り注いでいる。
「…社長…」
 お茶請けが実に美味しい。東京土産のひよこは頭からかぶりつくものだ。
「…社長…」
 そろそろ、次の興行のカードを決めないとなぁ。11月、地元開催だし、何か目新しいことしないとなぁ。お客様に飽きられてしまうぞ。
「社長!!!!!!」
 突然大音響で霧子さんの声が聞こえたかと思えば、僕の耳をつまんで耳元で叫ぶ霧子さんがいた。
「…仕事してください」
「はい、今のでいいアイデアが出ました…」
「それは、良かったですね…」

「…ということで、今月のシリーズ最終戦、豊橋市文化体育センターで1DAYトーナメントを行う」
 道場に集めた伊達、優香、沢崎、氷室の4人を前に、僕は今回のトーナメントの概要を説明する。
 当日、組み合わせ抽選を行い、トーナメントを実施。その優勝者には…。
「AACjrベルトへの挑戦権を与える。AACサイドからもOKをいただいている」
 おおっ、と誰からもなく声が上がる。
「前回は伊達が挑戦して取れなかったベルトだ。ここで、トーナメントを勝ち抜いて、王者への第1コンテンダーを勝ち取って欲しい」
「こんてんだー?? う~ん、わからない~」
 優香が頭を抱える。横文字には弱いほうらしい。
「こんてんだーネ、ちゃんぴおんヘノ、チョウセンシャノ、コトヨ」
 ベンチプレスをしていたUSAが、答えた。
「うさちゃん、あたまいい~」
 …あえて突っ込まないことにする。
「…わたし…絶対…勝ち抜く…」
 伊達は静かに闘志を燃やしている様子。前回の挑戦が、彼女にとって一回り大きくさせたのだろう。USAとのスパーリングはほぼ毎日行っている。
「私だって、負けないんだから。うぉ~、燃えてきたぁ!」
 沢崎は、春に負った怪我が長引いていて、十分な練習が出来ていない。それを持ち前の根性と熱血漢でカバーして来た。ここで、チャンスを掴み取りたいところだ。
「私だって」
 氷室は今のところ、それといった実績がない。他の3人に比べると、地味な存在であることも事実だ。ここで、表舞台に出たいところだろう。
「うさちゃん、あたまいい~! ハハハハハッ!」
 え~っと、まあ、いいだろう、この娘のことは…。

 シリーズ最終戦、豊橋大会。会場は8割方の入り。第1試合前にリング上で組み合わせ抽選を行う。その結果…。
「トーナメント第1試合は伊達遥対氷室紫月!」
 大河が発表すると、会場から歓声が上がった。
「第2試合は優香対沢崎光!」
 4人の娘達も真剣な表情で聞いている。
「勝ち上がった二名によって決勝戦を行い、優勝者はAACjrベルトへの挑戦権を得ます!」
 会場からはそれぞれの選手への応援の声が聞こえてくる。旗揚げから、この短い間に娘達はファンを増やしている。これが全国のみんなからの声になれば、と僕は本部席で思った。

 第1試合、伊達対氷室。
 試合開始から氷室のスリーパーホールドが伊達に絡みつく。しっかりと極まっているにもかかわらず、振りほどくと、何事もなかったようにしている伊達。そして、伊達のエルボーが氷室に連続ヒットすると一気に形勢逆転。
 氷室が起死回生を狙った脇固めも、伊達はロープに逃れる。体力に難のある氷室の息が上がる。
 動きが止まった氷室に、伊達が突進する。
「これで決まり!」
 強烈なショルダータックルが氷室を襲う。カバーを返すだけの体力は残されていなかった。
 試合が終わった後の伊達の姿は、試合前とあまり変わる様子はなかった。

 ○伊達遥(14分45秒 ショルダータックル→体固め)氷室紫月×

 第2試合、優香対沢崎。
 沢崎がアームホイップ3連発を決めれば、優香はエルボーからドロップキック2連発。序盤からお互いの得意技をぶつけ合う激しい展開。
「ひかるちゃん、くらえ~!」
 優香のローリングソバットが沢崎の顎にヒット。そのまま押さえ込む。
「ま、まけるかぁ!」
 カウント2.5で跳ね返すと、お返しとばかりにフロントスープレックス。
「倒れろぉ!」
 魂のこもったヘッドバット。カバーに行くがカウント2.8!
 お互いの得意技を相手に叩き込んでいく。
 そして、組み合った瞬間。
「きまれぇ~!」
 優香がスルスルと腕を取ると、脇固め! 何とか、沢崎、振りほどく。腕に大きなダメージを負ったようだ。
 肘を押さえてうずくまる沢崎を前に、
「みんな見逃さないでねーッ!」
 観客を煽ると、ローリングソバット、強力な一撃!
 カバーに入ると、全力を尽くした沢崎、肩をあげることが出来なかった。
「やった、大勝利!」

 ○優香(17分57秒 ローリングソバット→体固め)沢崎光×

 決勝戦、伊達対優香。
 試合開始前の二人の様子は格段の差だ。伊達は2試合目とは思えない悠然とした姿、軽くステップを踏んでゴングを待つ。
 一方、優香は、インターバルがあったとはいえ、かなりの体力を消耗しているのが見た目でわかる。肩で息をしているのが、容易に見て取れた。
 しかし、試合が始まると、優香が根性を魅せる。ゴング早々ショルダータックルを決めると、前の試合でダメージを負っておる腕に照準を定め、脇固めで絞り上げる。
 伊達はダウンを奪うたびに押さえ込むが、カウント2で跳ね返し続ける。
 この姿に、会場はヒートアップ!
 その後、優香は立て続けにローリングソバットをヒットさせる。確実に伊達の体力は奪われていく。
「エンジン全開!いっきまーすッ!」
 渾身のローリングソバット! 伊達は一瞬ぐらついたように見えた。しかし、倒れない!
「これでおしまいよ!」
 動きの止まった優香に対して、長身がきれいに伸びたドロップキックがヒット!
 カバーに入る。
「ワン、トゥー…」
 ブライアンのカウントが入る。会場全員がまだ返せる、という雰囲気でリングを見つめる。
「優香、返せるぞーっ!」
 大声援が会場から巻き起こる。しかし、一番近くで見ているブライアンは、一瞬ためらうようにしたが、一気に腕を振り下ろした。
「スリー!!!」
 優香、伊達を追い詰めるものの、最後に力尽きる。勝った伊達にはもちろん、最後まであきらめずにぶつかっていった優香にも声援が送られた。
「いい試合でした!」

 ○伊達遥(11分37秒 ドロップキック→体固め)優香×
 伊達が1DAYトーナメント優勝

 次のAACjrベルトの挑戦者は伊達。しかし、他の3人もそれに負けないぐらいのレベルの高い試合を見せてくれた。4人ともにチャンピオンになれる資格あり。4人ともコンテンダーの資格ありだ。



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