レッスルエンジェルスクロニクル

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Author:カオス
プロレス好き(最初新日派、今はノアも)、WA好き、ファイプロ好き、競馬好き、でございます。
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No.10 チャンピオンロード《1年目1~2月》

“Mid-Japan女子プロレス”のリプレイ&SSです。
多分にカオスの脳内補完が行われた文章になりますので、お付き合いくださいませ。




「あけまして、おめでとう、ございま~すぅ」
 久々に、道場に元気な声が響き渡る。正月は伊達、優香、沢崎、氷室、そしてザ・USAが故郷に帰省。道場には、帰るところのない僕と、大河が残って、寂しい空気を漂わせていた(霧子さんは実家に帰っていた、らしい)。
「あ~あ、ここ何日か静かに酒が飲めたのになぁ…」
 大河、それを言ってはいけない。
「社長、今年最初の挨拶を…」
「みんな、正月はふるさとに戻って、親御さんに思いっきり甘えてきたと思う。今日からは、また新たな気持でプロレスに取り組んで欲しい」
「は~い!」
「まずは、おめでたい報告だ」
「私知ってるよぉ! 遥ちゃんがプロレス大賞の新人賞を獲ったんだよねぇ!」
 優香に言われて、伊達は恥ずかしそうにしている。12月に新人としては快挙のベルト奪取が評価されての受賞だ。小さな団体の新人選手が獲れる賞だとは、思いもしなかったので、連絡があったときには大変驚いて、机の上の湯飲みをひっくり返して、霧子さんに怒られてしまったほどだ。
「遥、すごいな。絶対、遥には負けないからなぁ!」
 沢崎はアルプスの万年氷を溶かすぐらい、瞳の中に炎を燃やしている。
「遥ちゃんの運命、ここから始まるから…」
 氷室は、理解不能の言葉を呟いている。
「…あ、ありがとう…」
 伊達は、そういうと居心地悪そうに俯いている。リングの上とのギャップが激しすぎる。二重人格の類なのだろうか…。

「早速だが、AACからJrベルトへの挑戦の連絡を受けた。2月の興行でデスピナ・リブレがチャンピオンに挑戦するとの事だ」
「AACノたっぐちゃんぴおんネ!」
「そうだ、相当の実力者だ。これを打ち破って、Mid-Japanここにあり、ってところを見せて欲しいんだが…」
「…私…頑張る…」
 伊達の気合が静かに入る。
「その前の1月興行で、伊達にはベルト防衛戦をしてもらう」
「???」
「そこで、伊達がベルト防衛出来れば、2ヶ月連続で防衛戦に望んでもらう」
「…まけ…たら…?」
「新チャンピオンの初防衛戦ってことだ」
「で、誰が挑戦するんですか、遥のベルトに!」
 沢崎の瞳に炎が見えるほどに、気合が入っている。
「ベルトに挑戦できるのは、まさに、運命…」
 氷室も静かに闘志を燃やす。
「この正月中、いろいろ考えたんだが…」
 優香、沢崎、氷室は次に来る僕の言葉を、聞き逃さないように、じっと僕を見てくる。
「ワタシ、カモシレナイヨネ!」
 USAもワクワクいっぱいで話の行き先を聞いている。
 そして、僕は優香の肩に手を掛けた。
「優香、次はお前だ」
「うそぉ~! やったぁ~!」
 優香は道場中ぴょんぴょん跳ね回る。他の3人は少々気落ちした様子。
 11月の1DAYトーナメントで決勝に上がった実力、そして決勝戦で見せた、見た目とは違う、根性をタイトルマッチで見てみたい、と思ったからだ。
「伊達も、優香も、コンディションを整えてタイトルマッチに望んでもらいたい!」
「…はい…」
「うん、がんばるんだからっ!」

 北海道・札幌テイセンプラザ。
 超満員の会場はMid-Japanの元気印、優香のタイトル初挑戦を目撃するために、超満員に膨れ上がった。
 優香は、いつも以上にテンションが上がっていた。
「せっかくの、チャンスなんだも~ん! ここで頑張らないとッ!」
「ガンバレ、ユウカ!」
「うん!!! うさちゃんも応援してねぇ!」
「OK!」
 優香とUSAの仲は異常に良い。キャリアとか年齢とか、そういったものを超越している。
「うさちゃん、ぴょんぴょん、うさちゃん、ぴょん!!!」
 手をウサギの耳にして、控え室を飛び回っている優香は、緊張していないのか、はたまた極度の緊張で、こうなってしまっているのか、1年近く一緒にいるが、良く解らない。

 試合は、序盤の攻防こそ互角なものの、スタミナの圧倒的な差を縮めることが出来ない。優香は劣勢に経たされながらも、立ち上がってくる。
「エンジン全開!!!」
 優香はトップロープに上って、観客にアピールすると、そのままダイブ! ミサイルキックが伊達の胸元を貫く。
「いっくよぉ~!」
 さらに、ローリングソバットで追い討ちを掛けていく。
 それでも、伊達は立ち上がってくる。まるで何事もなかったように。
「ひ~~ん! 遥ちゃん、ゾンビみたいなんだからぁ!」
 優香は泣きそうになりながら攻撃を加える。
 伊達は、優香の攻撃を受けきり、いよいよ反撃。
 エルボー、ショルダータックル、ドロップキックと連続攻撃!
 そして、抑え込みに行くのだが…
「スリ…」
 ブライアンの右手がマットにつく前に、何度でも何度でも、肩を上げてくる。
「あなたのほうが、ゾンビみたいじゃない!」
 伊達はそう叫ぶと、優香をロープに振る。戻ってきたところに、打点の高いドロップキック!!!
「これで終わり!」
 伊達はがっちりと片エビ固めで抑え込む。
「ワン、トゥー…」
 ブライアンの右手が、振り下ろされた瞬間、優香の体がかすかに反応したが、もう、カバーをはね返すだけの体力は残っていなかった。
「スリー!!!」
 伊達は高々と手を上げて、観客の大声援に答えていた。

 AACJr選手権試合 60分一本勝負
 ○【王者】伊達遥(20分49秒 ドロップキック→片エビ固め)優香【挑戦者】×
 第2代王者が1回目の防衛に成功

 続く2月、愛知・一宮文化体育館。
 メインイベントは、伊達とデスピナ・リブレとのAACjr選手権試合。
 2ヶ月連続のタイトル戦。伊達の実力は、そこまで急激に高まってきている。
 相手はAACのタッグチャンピオン。相当な苦戦が予想されたのだが…
「遥、そこだ、いけぇ!!!」
 セコンドについた沢崎が叫ぶ。序盤のデスピナのドロップキック連射、ショルダータックルの波状攻撃を受けきった伊達は、エルボー一発で反撃。
 デスピナのここ一番の得意技ミサイルキックも、カウント1で返す。
「わたしは、負けない!」
 もはや伊達の代名詞ともいえる膝攻撃、ジャンピングニーパットがデスピナに炸裂!
 そのままカバーに入ると、デスピナ返すことが出来ない。
 ブライアンのカウントが軽やかに3つ入った。

 AACJr選手権試合 60分一本勝負
 ○【王者】伊達遥(22分5秒 ジャンピングニードロップ→体固め)デスピナ・リブレ【挑戦者】×
 第2代王者が2回目の防衛に成功

 伊達が、若き王者として女子マット界に君臨する、その片鱗が見えた1年の始まり。これから、伊達がどのように成長していくのか、他の3人がどのように伊達を打ち破っていくのか。僕自身、想像するだけで、楽しくなってきた。
 彼女達に負けないように、僕もMid-Japanを大きくしていかないと。
 彼女達がもっと大きな舞台で活躍できるよう、心に誓う真冬の日である。



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