レッスルエンジェルスクロニクル

PS2ソフト『レッスルエンジェルスサバイバー』のファンサイトです。リプレイ・SSを中心に紹介していきます。

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Author:カオス
プロレス好き(最初新日派、今はノアも)、WA好き、ファイプロ好き、競馬好き、でございます。
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No.11 南の島にて《1年目3月》

“Mid-Japan女子プロレス”のリプレイ&SSです。
多分にカオスの脳内補完が行われた文章になりますので、お付き合いくださいませ。




 ただいま、南の島にいる。
 旗揚げしてから1年間の疲れを癒すため、少ない資金から予算を捻出して、4泊5日のバカンスに来た。霧子さんを説き伏せるのに、どれだけ大河と二人で頭を下げた事か…。
 1年間、プロレスのプの字も知らない4人の娘達が、必死になって戦い続け、少しは業界では名が知られるようになって来た。伊達はデビュー1年経たないうちにベルトを奪取することも出来た。
 そんな、必死になって戦ってきた娘達が、今目の前で、水着になってキャアキャア言いながらビーチバレーをしている。
 この娘達も、プロレスを離れれば、まだ15才の女の子だ。これまで遊ぶ機会もなかっただろうから、今回のバカンスがストレス発散になってくれればいいな。
 そんなことを考えながら、僕はビーチチェアに横になっていた。隣では、大河が大いびきをかいて寝ている。ブライアンと霧子さんはビーチバーでのんびりとドリンクを飲みながら、景色を眺めているようだ。

「大河さん、大河さぁん…」
 気がつくと、優香が大河をつついて起こそうとしていた。何か、いつもと違う神妙そうな顔つきだ。
「んあ、どした?」
 大河は寝ぼけた様子で優香を見た。
「大河さん、ちょっと、お話が、あるんだけどぉ…」
「優香、どしたの、言ってみ?」
「ここだと、ちょっと…」
 優香は僕のほうをちらちら見ながら、言葉少なに話す。
 ははん、女子高生にありがちな『先生、憧れてます!』みたいなことなのか? そりゃ、ここでは話しづらいだろう。
「大河、どっか他の場所で話でもしてきたら? 近くにはカフェもあるみたいだし」
 僕が優香に助け舟を出す。大河は空気を呼んだのか、ビーチチェアから起き上がる。
「…俺は、おねぇさんが好きなんだけどなぁ…」
 そう言いながら、優香をカフェに連れて行った。その顔はまんざらでもなさそうだけど。

 次の日、大河は真っ青な顔をしていた。朝食をキャンセルするぐらいの調子の悪さだ。体力には自信のある大河が、体調を崩すなんて…慣れない海外なんか、来るもんじゃないな。
 今日も僕はビーチチェアに寝そべっていた。日本から持ってきた、大量の未読の本を片っ端から片付けていった。今日はブライアンも一緒に寝そべっている。ブライアンはビーチチェアをベンチプレスかの如く、ダンベルの上げ下げをしている。どんだけ、元気なガイジンなんだ、全く。
「ブライアン、ちょっと、いい?」
 見ると、氷室がブライアンの足元にいた。
「どうしたんだい、俺にほれちゃったのかい? ハーッハッハッハッ!!!」
 何言ってんだ、このバカガイジンは…。
「そうじゃない…」
 そりゃそうだろう。
「付き合って欲しいところが、あるの…」
「素直じゃないな! ハーッハッハッハッ!!!」
 そう言ってダンベルを置くと、氷室と二人でビーチから上がっていった。
「大河さん、いいですかっ!」
 お次は沢崎だ。よれよれになって寝ていた大河が、ビクッとして起き上がる。
「ま、まさか、お前まで…」
「優香に聞きました! 私とも付き合ってください!」
「モテルねぇ、大河君」
 僕はチャチャを入れる。しかし、大河の顔は全く血の気がない。
「俺、体調悪いんだけど…」
「そんなことはいいです、行きますよ!」
 そういうと、沢崎は強引に大河を立たせて、腕を取り引きずって連れて行った。
「タカシィ、タカシィ!」
 何故か声が上ずっている。正直、うらやましい。

 次の日、大河とブライアンはビーチには降りてこなかった。ベッドから起き上がれず、朝食もキャンセルしたぐらいだ。
 おいおい、そうも体調悪くなるなんて。昨日行ったレストランの料理で腹でも壊したのか? そうとも思えるぐらいだ。
 しかし僕は、せっかくの南の島を満喫すべく、今日もビーチチェアで本を読む。このペースで行くと、日本から持ってきた本は全て読了できそうだ。
「社長…いい?」
 見ると、伊達が僕の横に来ていた。いよいよ、僕にもお声が掛かるのか?
「ちょっと…付き合って…ほしいの…」
 はいはい、来ましたよ。でも、まだこの子は15才。自制心を持って接しないと…。
「どこに行くんだい?」
「ついて来て…」
 そういうと、伊達は恥ずかしそうに歩いていく。仕様がないなぁ、と思いながら、僕は後をついていった。

「…ここ?」
「そう…ここ…」
 僕は目の前の光景を理解するのに、数秒掛かった。
「…リング、だよな、これ?」
「…はい…そうです…」
「ここで、なにすんの?」
「社長、練習ですよ」
 後ろから霧子さんの声がする。事務所にいるときと同じスーツ姿だ。
「あの娘達が、新しい技を練習したいっていうから、この島のプロレス団体に交渉して、リングを使わせてもらうことにしたんです」
 状況が掴めない。
「それで、一昨日は優香が、昨日は氷室と沢崎が練習を…」
「それって、大河とブライアンが…」
「社長…練習…しましょう…」
 いーやーだー!!! 南の島まで来て、リングで受身を取りたくない~!

 帰国時、大河は背中と胸、腹に大きなあざ、ブライアンは首にコルセット、僕は顎に大きな絆創膏を貼って空港に降り立つこととなった。今度はプロレスのない南の島に行こう…。




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