レッスルエンジェルスクロニクル

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Author:カオス
プロレス好き(最初新日派、今はノアも)、WA好き、ファイプロ好き、競馬好き、でございます。
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No.12 新たな出会い《2年目4月》

“Mid-Japan女子プロレス”のリプレイ&SSです。
多分にカオスの脳内補完が行われた文章になりますので、お付き合いくださいませ。




 春、です。
 春は、出会いの季節。Mid-Japanにも、新しい出会いが溢れている。
 4月に入り、入団テストを開催した。Mid-Japanの知名度が上がってきて、うちの団体で戦いたいという娘達が、数多く集まった。といっても、15人。まあ、去年の今頃は日本全国どこの誰も知らない女子プロレス団体が、1年経って入団志望者が集まるのだから、躍進と見ていいだろう。
 その中でも、逸材が何人かいた。
 一人は、見た目のインパクトが飛びぬけていた。
「えっと、名前は…」
 僕は戸惑いながら、その娘に質問した。
「カンナ神威です。北海道から来ました」
「カンナ…さんね」
 霧子さんも少々驚いている様子だ。
「…えっと、率直に聞くけどさ…その顔…は?」
「これですか、マスクです」
 そりゃ、見りゃわかる。
「なんで、マスクをしているの? リングの上で着けるのは、キャラクター作りとして、アリだけど、今から付けてる理由が、イマイチ解らないんだけど…」
「このマスクは親から授けられたもの。父も母も格闘技をやっていました。父が試合に出る時に付けていたマスクを、私が受け継ぎました」
「でも、普段から付けていなくても…」
「これを付けている時の自分が、本当の自分です。本当の自分を見てもらいので…」
「昔、鉄仮面付けて戦った高校生がいたっけな…」
 大河が小声でチャチャ入れる。
 しかし、格闘技の技術は流石親譲り。グラウンド技術は入団希望者の中でも飛びぬけている。もしかしたら、今いる4人と比べても遜色がないものだ。

 もう一人。
「15番の方、どうぞ」
 …シーン…
「15番、どうぞぉ!」
「おいおい、遅刻かよ…」
大河は頭を抱える。
「じゃ、いない人は仕方がないので、これで入団テストを終了と…」
 霧子さんがテストを切り上げようとすると、道場の扉が勢いよく開いた。そこには息をゼイゼイさせながら立つ少女が一人。
「遅くなりました! 永原ちづる15才、群馬県出身、憧れの選手は高山善広選手、特技はブリッジです!!!」
 そこまで、一気に言い切ると、いきなりブリッジをして見せた。
「お前は、エクソシストかっ!」
 大河が頭をくしゃくしゃかきむしりながら突っ込む。しかし、僕はその綺麗な人間橋に感動すら覚えた。これだけ綺麗なブリッジを出来るレスラーも少ない。

 かくして、カンナと永原、二人の入団が決まった。

 そして、コーチも新たに召集した。仙川浩二郎、彼も昔はプロレスラーだった男。僕も大河も過去に戦ったことのある男だ。彼のジャーマンスープレックスは一流のそれだ。僕は2度ほど記憶が飛び、大河は病院送りにさせられている。
「加藤、大河。お前らが見つけた娘達を俺が、根性で一流にしてやるぞ、根性だ、根性!!!」
 いまさら根性論も時代遅れなのだが、それに加えて、技術もしっかりしている。スープレックスを得意とする沢崎、そして、ブリッジワークに才能のある永原のコーチとしては最適だろう。
「仙川さん、よろしくお願いします。仙川さんの投げ技の技術を、あの娘達に伝えてあげてください」
「おう、わかっているさ、根性で投げれば必ず敵は倒せる!!!」
「おっさん、相変わらず、根性根性うるさいなぁ…」
「大河ァ、お前、今、なんて言ったぁ!!!」
「ヒィィィィィ~!」
 大河は、断末魔の叫びとともに、綺麗に投げられていた。いやぁ、仙川さんのジャーマンスープレックスは美しい。大河に3日間の休養が必要なほど美しい。

 4月興行最終戦、大阪府立体育センター別館のメインイベントはAACJr選手権試合。
 今回の挑戦者は、沢崎だ。バカンス中の大河との特訓で手に入れた必殺技、そして、仙川との日頃の練習で、投げ技にも磨きが掛かってきている。
「このチャンス、絶対手に入れて、史上最高のレスラーを目指す!」
 試合前の気合の入り方はいつも以上。仙川と熱血だ、根性だ、とずっと叫んでいて、優香がげんなりするほどだ。

 しかし、試合が始まると、伊達の一方的なペース。沢崎は反撃のチャンスをつかむことさえ難しい。
「沢崎、根性だ、バック取れぃ!!!」
「先輩、投げて!」
 沢崎のセコンドについた仙川と永沢が交互に叫ぶ。
 伊達はジャンピングニーパット、ニーリフトの連続攻撃から押さえ込みに行ったが、カウントは2.5。立ち上がりざま、沢崎がドロップキックを放つと、伊達の足元がぐらつく。
「この必殺技、受けてみなさい!!!」
 沢崎が叫ぶと、瞬間伊達の後ろに回りこむ。腕をクラッチすると、一気に引っこ抜く。
「これが、“バーニングスープレックス”だぁ!!!」
 伊達の身体が強烈にマットに叩きつけられ、そのままフォール!!!
「ワン、トゥー…」
 ブライアンが3度目、マットを叩こうとした瞬間、伊達の肩が上がる。
「決まらない…?」
 沢崎が片膝をついて立ち上がろうとした瞬間。
「勝機!!! これが私の必殺技だ!」
 伊達が沢崎の膝を踏み台にして、顔面に飛び膝蹴りを叩き込む!!! 悶絶する沢崎。そのまま、伊達は沢崎を押さえ込む。
「ワン、トゥー…スリー!」
 伊達は、必殺技“ローアオブフェニックス”(不死鳥の咆哮)で完璧な3カウントを奪った。

 AACJr選手権試合 60分一本勝負
 ○【王者】伊達遥(15分2秒 ローアオブフェニックス→体固め)沢崎光【挑戦者】×
 第2代王者が3回目の防衛に成功

「タカシ」
「なんだ?」
「今日の沢崎の必殺技」
「ああ、バカンス中に練習した奴だろ。完璧に決まったと、思ったんだけどな。さすが、伊達だな、あれを返せるスタミナがあるんだから」
「あれ、最初“大河スープレックス”にしろ、って言ったんだけど、見事に却下された」
「…そうか。伊達の新技、あれは僕が名付け親」
「…お前、愛されてるな、選手に」
「うん、お前と違って」
「…」
「…」

 いよいよ、来月は旗揚げ1周年だ。何か、お客様に喜んでもらえることをしないと…。



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