レッスルエンジェルスクロニクル

PS2ソフト『レッスルエンジェルスサバイバー』のファンサイトです。リプレイ・SSを中心に紹介していきます。

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Author:カオス
プロレス好き(最初新日派、今はノアも)、WA好き、ファイプロ好き、競馬好き、でございます。
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No.17 鳳凰天翔、なるか!《2年目9月》

“Mid-Japan女子プロレス”のリプレイ&SSです。
多分にカオスの脳内補完が行われた文章になりますので、お付き合いくださいませ。




 宮城県・石巻市総合体育センター。会場は超満員。
 メインイベントはAACjr選手権試合。
 チャンピオン伊達に、氷室が挑む。
 先日の後楽園でタッグベルトを失った『Silent Destiny』の直接対決だ。
 伊達は、今月に入ってタイトルマッチ2戦目。このベルトは是非とも防衛して、最終戦でのAACヘビー級ベルト戦に弾みをつけたいところだろう。
 氷室にとっては、初のシングルタイトル挑戦。ベルト挑戦では伊達、優香、沢崎に先を越された想いを、この一戦にぶつけるに違いない。秘めた想いを鋭い瞳に宿す。

 リングに対峙する二人。タッグパートナーとして、何度と無く交わされた視線の会話。今日はライバルとして互いの視線が交錯する。
「ゴング!!!」
 ブライアンの掛け声で、ゴングが鳴らされる。
 リング中央で睨み合いを続ける二人。間合いを保ちながら二人はリングを回る。
 このまま試合が動かないのではないか、そんな錯覚を観客全員、そして、僕も、大河も、リング下にいる優香も、沢崎も、神威も、永沢も、思い始めたその時。
 同時に脚が動く。一気に間合いをつめてロックアップ。
 瞬間。
 氷室がバックに回ると、伊達の首に腕を回す。
 一気に絞め上げる、魔性のスリーパーホールド!
「これで、決まれ…」
 伊達は抵抗するが、氷室の細い腕はさらに伊達の喉元を絞め上げる!
「負けられないんだぁ!!!」
 伊達が叫び、氷室の腕を引き剥がす。伊達は最初の一撃で息が上がる。肩が大きく上下する。
 伊達は立ち上がると、残された体力でスパートを掛ける。
 エルボー、ショルダータックル、ドロップキックの波状攻撃! 氷室は足元から崩れ落ちる。しかし、伊達もその後の攻撃が続かない。
 氷室の目が鋭く光る。起き上がると、一気に間合いを詰める。伊達が動き出そうとするが、氷室が一気にバックを取る。
「これが、私の運命だぁ!」
 今までに聞いたことも無い叫び声をあげると、アルテミススリーパーで伊達の顔面を捕らえる!
「ウウッ…」
 伊達は身動きを取ることが出来ない。リング中央、一気に絞め上げる!
「これで、終わり…」
 一旦、アルテミススリーパーを外すと、すぐさまスリーパーホールドに移行。さらに伊達の首筋を絞め付ける。
 段々と、伊達の両腕が力なく垂れてくる。観客も声援を送るが、その声は伊達には届いていない様子だ。
「遥、ここで倒れるのがあなたの運命。ここで勝利を収めるのが、私の運命なの!」
 伊達から生気が失われる。顔面蒼白、身体に力が入らない。目は完全に瞑ってしまう。
「伊達、ギブアップ!? ギブアップ!?」
 ブライアンが声を掛けるが、全く反応がない。氷室は追い討ちを掛けるように絞め続ける。
 ブライアンは、ゆっくりと首を振ると、僕にゴングを要請する。
 氷室、伊達をスリーパーでKO勝利! 伊達は意識は取り戻したものの、全く動くことが出来ず、カンナと永原が両腕を抱えて控え室へと運んだ。

  AACJr選手権試合 60分一本勝負
 ×【王者】伊達遥(17分35秒 スリーパーホールド)氷室紫月【挑戦者】○
 第2代王者が4回目の防衛に失敗、挑戦者が第3代王者となる

 北海道・豊浦ふるさとドーム。シリーズ最終戦も超満員札止め。
 伊達は、完全に自信を失っていた。半月の間にベルトを全て失い、この状態でAACの『仮面の貴婦人』チョチョカラスに挑むのには、あまりにも無謀な精神状態だった。
「伊達、無理ならカード変更してもかまわない。身体はともかく、お前の今の心では戦うことは出来ないだろう」
「社長…そうかもしれない。でも…」
「でも、なんだ?」
「お客さんが…見に来てくれてるんだもの…。逃げ出せない…」
「…そうか、解った。今のお前で出せるものを、精一杯出し切れ」
「…はい…」
 僕は、そうやって伊達をリングに送り出したが、その顔にはいつもの覇気は感じ取ることが出来なかった。

 試合が始まっても、伊達は前に出ることが出来ない。気持で負けてしまっている。
 試合開始からチョチョカラスのペースは崩れない。まるで、ねずみをおもちゃにする猫のように、圧倒的に攻め続ける。
「決まって…」
 伊達はアームホイップでチョチョカラスを投げると、すかさずロープニ飛んで、ローアオブフェニックス!
 しかし、チョチョカラスはすぐに立ち上がってくる。
「フン、お前の力が、これほど情けないものだとはな!」
 チョチョカラスは伊達をストレッチプラムで絞め上げる! 伊達は身体を捻って、何とかそれを振り払う。しかし、反撃するだけの体力は、もう、残っていない。
「私が何故『仮面の貴婦人』と呼ばれているのか、教えてあげる!!!」
 チョチョカラスはコーナートップに登ると、横たわる伊達めがけてムーンサルトプレス! 観客からはあまりの美しさに声も上がらない。
 伊達は全く身動きとることができず、そのまま3カウントを聞いた。

 AACヘビー級選手権試合 60分一本勝負
 ○【王者】チョチョカラス(12分2秒 ムーンサルトプレス)伊達遥【挑戦者】×
 王者が防衛に成功

「柱のない家を、神の雷を持って倒す必要もない。自らの強い芯が出来たときに、また私の前に現れるがいい。その時には、私の持つ神の雷によって、お前を完全に叩き潰す!」
 チョチョカラスが、マイクで伊達に叫ぶ。それを花道で聞く伊達の目には、うっすら光るものが見えた。

 わずか1ヶ月の間に、全てのベルトと、レスラーとしての自信を失った伊達。鳳凰の羽根は、見事なまでにもぎ取られた。彼女は、不死鳥の如く、リングに戻ってくることは出来るのだろうか…。



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