レッスルエンジェルスクロニクル

PS2ソフト『レッスルエンジェルスサバイバー』のファンサイトです。リプレイ・SSを中心に紹介していきます。

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Author:カオス
プロレス好き(最初新日派、今はノアも)、WA好き、ファイプロ好き、競馬好き、でございます。
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No.18 王座は廻る《2年目10月》

“Mid-Japan女子プロレス”のリプレイ&SSです。
多分にカオスの脳内補完が行われた文章になりますので、お付き合いくださいませ。




「はるかちゃん、大丈夫かなぁ…」
 優香はザ・USAとのスパーリングの途中、突然呟いた。
「コラッ! ウゴキヲ、トメルナ!」
 棒立ちになった優香をUSAは担ぎ上げる。
「あれぇ!!! ウサちゃん、やめてぇ!」
 優香の叫び声もむなしく、ボディスラムでマットに叩きつけられる。
「あひぃ…」
 優香は情けない声を上げて、マットに横たわる。
「イマハ、アナタガ、ちゃんぴおんに、ナルコトヲ、カンガエナサイ! ハルカハ、カナラズ、モドッテクル。アノコハ、ヨワイコジャナイ。コンドハ、アナタガ、ちゃんぴおんニナッテ、ハルカト、タタカイナサイ!」
「うん…そうだね。はるかちゃんと、ベルトを賭けて戦うんだ。そのためにも、次は負けられないもんね。ウサちゃん、続けるよ!」
「OK!」

 伊達は、先月のタイトル戦3連戦3連敗という結果に、テンションが下がってしまい、膝の痛みが再発したこともあって、今月のシリーズは欠場。念のために入院ということになった。
 エースのいない、西日本シリーズ。今月の目玉は氷室と優香のタイトルマッチ、2連戦だ。
 まずは優香が氷室の持つAACjrベルトに挑戦。そして、最終戦で『USAちゃんズ』が保持するAACタッグベルトに、氷室が沢崎と組んで挑戦する。

「紫月、気合入れて行くよっ!」
「…うん、わかった」
 沢崎と氷室のスパーリングも熱を帯びる。
「紫月ぃ! 気合入れていけぇ、気合だぁ!」
 コーチの仙川の檄が道場中に響き渡る。熱血親父と静かなる少女。見ているこちらとしては、どうも、バランスが悪い。
「わかった…」
「なんだぁ、その小さな声はぁ! 声出すときは、腹から出せぃ!」
「…うん…」
 拍子抜けする返事に、仙川はずっこけそうになっている。
「コーチ! 紫月はこう見えても、気合入ってるんです。二人で史上最強を目指すぞぉ!」
 沢崎の瞳に炎が宿っている、ように見える。
「そうだ、沢崎! その心意気だぁ! 気合入れていけぃ!」
「ハイ! コーチ!」
 この二人の組み合わせのほうが、しっくりくるなぁ。

 広島県・東広島運動公園アリーナ。今回も超満員。
 メインイベントは氷室と優香のAACjr選手権試合。
「青コーナーより、挑戦者、優香、入場!」
「みんな、お待たせぇ!」
 優香がいつものように、ピョンピョン飛び跳ねながらの入場。この娘には気負いというものが、ないのであろうか。セコンドにザ・USAがつく。
「赤コーナーより、チャンピオン、氷室紫月、入場!」
「勝たないと…」
 こちらも、いつもと変わらぬ、落ち着いた表情。ただ、目の奥は鋭く光っている。こちらのセコンドには沢崎とカンナがつく。
 二人とも、伊達のいないこのシリーズで、主役の座に就こうと、気合は十分のようだ。

 試合開始早々、氷室の魔性のスリーパーが優香を襲う。絞め上げる腕に力が入る。
「こんなんじゃ、やられないもんっ!」
 優香が振り払うと、氷室を場外に投げ捨てる。そこでドロップキック、ショルダータックル。
 しかし、氷室の猛攻は続く。コブラツイスト、そして、アルテミススリーパーの状態から脚を固定し身体を絞り上げるナイトメアストレッチ。ストレッチ技で優香の体力を奪っていく。
 何とか、ロープに逃れる優香。息も絶え絶え。
「ユウカ! ココデ、ガンバラナイト! アナタガ、ちゃんぴおんニナッテ、ハルカト、タタカウノヨ!」
 USAから檄が飛ぶ。
「よ、よおし、行くぞっ!」
 氷室と組み合うと、ロープに投げる。戻ってきたところにローリングソバット! 氷室の胸を捉える! ここで形勢逆転だ。
「いっちゃうよぉ!!!」
 素早い動きでコーナートップに登る。立ち上がってくる氷室にミサイルキック! まともに胸で受けた氷室は後ろに吹っ飛んでいく。
 そのまま、押さえ込み!
「ワン、トゥー…」
 ブライアンがカウントを取る。氷室はもがいてフォールを返そうとする。
「これで、決めるんだもんっ!」
 優香は、さらにがっちりと押さえ込む。ブライアンが右腕を思いっきり振り下ろす。
「スリー!!!」
 優香、ベルト奪取! リングに上がってきたザ・USAと一緒に、うさぎ跳びのパフォーマンスで、喜びを爆発させる。
「…負けちゃった…」
 氷室は呆然と、この光景を見ているしかなかった。

 AACJr選手権試合 60分一本勝負
 ×【王者】氷室紫月(36分56秒 ミサイルキック→片エビ固め)優香【挑戦者】○
 第3代王者が1回目の防衛に失敗、挑戦者が第4代王者となる

 福岡県・博多ギャラクシーレーン。今シリーズの最終戦だ。
 今回も会場は超満員。ボーリング場に併設されるイベントスペースで、天井が低いのが特徴だ。
 前日、大河、ブライアン、仙川と久々にボーリングをしてみたが、全くボールがレーンの真ん中に行かない。見事に最下位になり、博多の屋台での飲み代を払わされたのは、ここだけの話にしておこう。
 メインイベントはAACタッグ選手権試合。『USAちゃんズ』優香、ザ・USA組に対して、氷室、沢崎組が挑む一戦となった。氷室はJr選手権試合のリベンジ、沢崎は初のベルト奪取に向けて気合十分。
 そして…
「大丈夫か?」
「…うん…大丈夫…」
 伊達が最終戦を観戦するため、博多にやってきている。僕の隣でリングを見つめている。
「この試合…とても…見たかった…だって…一緒に…頑張ってきた…みんなが…出るんだから…」
「しっかりと、目に焼き付けておけ。お前が、これからずっと戦い続けることになるライバル達の激突なんだからな」
「…うん…」

「青コーナーより、挑戦者、『ムーンライトシスターズ』、沢崎光、氷室紫月組の入場!」
 大河のマイクで、沢崎と氷室が入場する。
「月と光、いいネーミングセンスじゃないか」
「勝利は、気合と根性の先にあるんだぞぉ!」
 仙川がリングサイドで叫んでいる。
「赤コーナーより、王者、『USAちゃんズ』、ザ・USA、優香組の入場!」
 大河が照れながら王者組をコールする。何回やっても慣れないらしい。
「どぉいう、ネーミングセンスなんだか…」
「でも…優香…らしい…」

 先発は優香と沢崎。優香がドロップキックを決めれば、沢崎はフロントスープレックスで綺麗に投げ切る。
 氷室にタッチすると、おなじみとなった魔性のスリーパーホールドで優香を襲う。
「これ、やだぁ!」
 優香は振りほどくが、氷室はしつこく首元を絞めつける。
 優香は、何とかコーナーに辿り着くと、USAにタッチ。
「あなたに、この技を決めるのも、運命なのっ!」
 氷室はUSAに対しても、スリーパーの洗礼。USAはショルダータックルで反撃を試みるも、同じ技で氷室もやり返す。
 USAがドロップキックで氷室を吹っ飛ばすと、
「ユウカ、りんぐいん!」
「オッケー、ウサちゃん!」
 優香がトップロープを飛び越えてリングインすると、二人で氷室めがけてドロップキック! 氷室は飛ばされた勢いで転がりながら、コーナーに。ここで沢崎にタッチ。
「よぉし、燃えてきたぁ!!!」
 沢崎が自分に気合を入れるように、自分の頬を張る。そして、USAとのチョップ合戦。優香が出てくれば、氷室ばりのスリーパー地獄。そして、氷室を呼び込んで、Wドロップキック!
 そしてバックドロップで投げつけると、そのままフォール。優香はカウント2で跳ね返す。
「まだまだぁ、これからだぁ!!!」
 沢崎のエンジンがフル回転だ。素早く、優香の後ろに回りこむ。そして、両腕をチキンウイングの形に極める。
「これで、ベルトを、獲るんだぁ!!!」
 一気に優香の身体を後方に反り投げる。バーニングスープレックス炸裂っ!
「ワン、トゥー…」
 ブライアンのカウントが入る。USAがカットに入ろうとリングインするも、氷室がドロップキックで場外に叩き落す。
「スリー!!!」
 『ムーンライトシスターズ』、タイトル初挑戦にして、ベルト奪取。沢崎と氷室は、リング中央で、繋いだ手を上げて声援に答えていた。

 AACタッグ選手権試合
 【王者組】ザ・USA(フリー)&×優香〔USAちゃんズ〕(28分52秒 バーニングスープレックス)沢崎光○&氷室紫月〔ムーンライトシスターズ〕【挑戦者組】
 第3代王者組が1回目の防衛に失敗、挑戦者組が第4代王者組となる

 ベルトの授与は、特別に伊達にしてもらうことにした。
「…おめでとう…」
「次は、遥、あなたとやるんだからね。その時は容赦しないんだから!」
「組むのも、運命。戦うのも、運命…」
「うん、次は私も頑張るから…」
 三人は晴れやかな笑顔でリングに立っている。
 どうやら、伊達のテンションも元に戻ったようだ。不死鳥、復活の時、近し、か?

「え~ん、負けちゃったよぉ。ごめんね、ウサちゃん…」
「Don't worry! ツギハ、Jrちゃんぴおんトシテ、ハルカト、タタカイナサイ!」
「うん、負けないんだもん!!!」



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