レッスルエンジェルスクロニクル

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No.19 ワルキューレトーナメント《2年目11月》

“Mid-Japan女子プロレス”のリプレイ&SSです。
多分にカオスの脳内補完が行われた文章になりますので、お付き合いくださいませ。




「おーい、みんな、聞いてくれ」
 朝の練習、みんながスパーリングをしているところに、僕が顔を出す。
「AACから先ほどメールが届いた。AACjrチャンピオンにメキシコでの防衛戦の要請だ」
「わたし、メキシコに行けるのぉ! やったぁ!」
 優香はピョンピョン飛び跳ねている。一緒にスパーリングしているザ・USAもピョンピョン。
「なんだが、今回僕はついて行く事が出来ないんだ。代わりといっちゃ何だが、大河に行ってもらう」
「えぇ~! 社長と一緒がいいよぉ。大河さんと一緒だなんてぇ…」
「俺じゃ何でいけないんだよっ!」
 隣の事務所で仕事をしていた大河が、ドアから顔を出す。今の一言で、相当なキレようだ。
「うぇ~ん、こわいよぉ…」
「でも…なんで…社長…行けないの…?」
「今月は、最終戦で1DAYトーナメントを行うんだが、これが今回からMid-Japan認定のタイトル戦として行うことになったんだ。去年行った1DAYトーナメントが好評だったようでね。どうしても、その準備から手が離せないんだ。優香、ごめんな」
「う~ん…しょうがないやぁ…お仕事なら…」
 優香は少々残念そうだ。俯き気味にしている。
「で、そのトーナメントなんだが、タイトルは『ワルキューレトーナメント』。北欧の戦いの女神の名前を目指して、戦ってもらう」
「おお、戦いの女神、いかにも強そうな名前だな。よぉし、燃えてきたぞぉ!」
 沢崎は早くも臨戦態勢突入の模様。
「今回は、4人でトーナメントを戦ってもらうんだが…」
 僕はそういうと、娘達の後ろに歩いていく。
「カンナ、お前にも参加してもらうぞ」
「え、わたし、ですか!?」
 カンナは驚いた様子だ。デビューしてまだ半年。前座で試合をこなしてきて、AAC勢とも互角の勝負が出来るようになってきた。その実力を買っての起用だ。
「伊達、氷室、沢崎。この三人にはまだ敵わないかもしれない。でも、お前の実力を見せる絶好の機会だ。想いっきりぶつかって行け」
「解りました。がんばります!」
 マスクの奥の目は、にこやかに三日月形になっていた。
 カンナは観客へのアピールも少なく、他の選手より目立たない存在であるが、関節技を中心とした玄人受けするレスリングを見せてきた。潜在能力は相当のもの、将来はトップを取ることもできると、僕は判断している。
「社長、わたしはぁ…」
 永原が少々不服そうに、僕に訴えてくる。
「永原、お前はもう少し実力を蓄えろ。お前のブリッジワークは、絶対に将来生きてくるから。それに、仙川さんと特訓して、新技、憶えようとしてるんだろ?」
「うん、もう少しで完璧になるんだよね」
「そのお蔭で、仙川さんの八つ墓村を何度見たことか…」
「たはははは…」

 愛知県・一宮文化体育館。超満員札止めの会場は、熱気に包まれていた。
 『ワルキューレトーナメント』と題された今回の1DAYトーナメント。
 トーナメント第1試合から注目のカードとなった。
 伊達対氷室。
 2ヶ月前のAACJr選手権試合の再現となるこの試合。伊達のリベンジなるか、氷室が返り討ちにあわせるのか。

「青コーナーより、氷室紫月選手の、入場です!」
 大河がいないため、代わりのリングアナとして僕がリングに立った。
「社長、頑張れよー」「選手の名前、噛むんじゃないぞぉ」
 観客から、僕に対しての歓声が飛ぶ。緊張するものだな、こりゃ。何があっても大河にリングアナをやらせることにしよう。
「赤コーナーより、伊達遥選手の入場です!」
 リングに二人が上がると、いつものように言葉を交わさず、視線をぶつけ合う。

 序盤は氷室の魔性のスリーパーが伊達を襲う。伊達は、氷室の腕を振りほどくと、ショルダータックル、エルボー、ドロップキックの連続攻撃で反撃。
 氷室の動きが鈍ったところで、伊達のジャンピングニードロップがヒット! カバーに行くが、カウント2.5でクリア。
 しかし、胸で伊達の膝をまともに食らった氷室は、動きが完全に止まってしまう。この隙を逃さない伊達。
「手加減は、しません!!!」
 伊達の放った延髄斬りが、氷室の後頭部を直撃!!! 前のめりに倒れる氷室。そのまま、カバーに入り、カウント3。2ヶ月前の雪辱を晴らした。

『ワルキューレトーナメント』1回戦第1試合 30分一本勝負
 ○伊達遥(14分3秒 延髄斬り→体固め)氷室紫月×

 次の試合は、熱血娘沢崎に対して、新鋭カンナが挑む。
 いつもは沢崎のセコンドについている永原は、今日は同期生のカンナのセコンドについている。
「カンナちゃん、負けるなよぉ! 先輩だからって、遠慮はいらないんだからぁ!」
「ちづる、わかってるよ。全力で行く…」

 序盤は、カンナがアームホイップで投げては、グラウンド技に持ち込む。正確に決めていく関節技に、沢崎も悶絶して叫び声を上げる。
 しかし、技の一撃の重みが違う沢崎、徐々にカンナの体力を奪っていく。
「これが、わたしの実力だぁ!」
 フロントスープレックスを綺麗に投げきる。さらに、ヘッドバッドを叩き込む。鈍い音が会場に響く。カンナは頭を押さえて立ち上がる。
「さぁ、いくよっ!」
 沢崎は、素早くカンナのバックに回り込み、両腕でボディをクラッチ。そのまま凄い勢いで後方に投げる。
「これが、史上最強、ジャーマンスープレックスだ!」
 マットに叩きつけると、そのままフォール。
「ワン、トゥー…」
「ふんっ!」
 カンナはホールドを振り払う。カウント2.8。
「まだまだぁ!」
 沢崎は、さらにジャーマンスープレックスでカンナを投げる! 強烈にヒットすると、カンナ振り払うことが出来ず、そのまま3カウントが入った。
「1発目をクリアするとはね。カンナ、あんた、もっと強くなるよ」
 沢崎は、カンナに声を掛けると、笑顔で控え室に戻った。

『ワルキューレトーナメント』1回戦第2試合 30分一本勝負
 ○沢崎光(12分7秒 ジャーマンスープレックス)カンナ神威×

 決勝戦は伊達対沢崎。両者とも、1回戦を短時間で決着をつけたため、体力は十分。
 ゴングと同時に、伊達が沢崎に突進。ショルダータックルで吹っ飛ばすと、ドロップキックの連射砲。スリーパーホールドも繰り出す。氷室との試合を通じてラーニングしたものか、決まり方も十分だ。
 伊達のラッシュが止まらない。沢崎は防戦一方。
「遥、やっぱり、あんたは強いよ…」
 伊達は、ドロップキックで沢崎を倒すと、立ち上がり様、
「これで決めるっ!」
 綺麗なフォームで飛び上がると、1回戦を勝ち上がった延髄斬り炸裂! 
「ワン、トゥー…」
 ブライアンは、軽やかにカウントを刻む。
「スリー!!!」
 見事、不死鳥復活! 初代のワルキューレトーナメントチャンピオンとなった。

『ワルキューレトーナメント』決勝戦 60分一本勝負
 ○伊達遥(16分32秒 延髄斬り→片エビ固め)沢崎光×

「…えっと…優勝できました…。これからも…頑張ります…応援…よろしくお願いします…」
 剣を模したトロフィーを持って、テレながらマイクを持つ。
 強い伊達の姿に、観客は何時までも声援を送っていた。

 その日の夜中。
 寝ている僕の携帯電話が鳴る。意識が朦朧とした中、電話に出る。
「もしもし…」
「しゃちょ~! 勝ったよぉ! 凄いだろぉ!」
 耳が壊れるほどの大声が、聞こえてくる。飛び起きて、ベッドに座る。
「…優香、おめでとう…」
「社長、テンション低いぞぉ! 優香ちゃんのチャンピオン防衛、祝ってちょーだい!」
「…こっち、今、何時だと思ってる?」
「ん、わかんない…。今、試合終わったばっかりだもん」
「4時だ、夜中の。まだ、外は真っ暗だ」
「え~、ごめんねぇ、社長! でも、凄いでしょ~!」
「うん、良く頑張ったな。日本に戻ってから、詳しい話、聞かせてくれ」
「うん、わかった!」

 AACJr選手権試合
 【王者】○優香(22分18秒 シューティングスタープレス)ミレーヌ・シウバ×【挑戦者】
 第4代王者が1回目の防衛に成功

 伊達の復活、優香の成長。今後に向けて、充実した1ヶ月となった。優香が日本に帰ってきたら、『時差』という概念をしっかりと教えることにしよう。満たされた気持で、再びベッドに横たわった。



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