レッスルエンジェルスクロニクル

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No.20 神の雷《2年目12月》

“Mid-Japan女子プロレス”のリプレイ&SSです。
多分にカオスの脳内補完が行われた文章になりますので、お付き合いくださいませ。




『伊達、チョチョカラスに再挑戦!』

 年末のスポーツ紙、プロレス面に大きな見出しが躍る。屈辱のタイトル3連戦3連敗から3ヶ月。ワルキューレトーナメント優勝で完全復活を果たした伊達が、AACヘビー級王者チョチョカラスに挑戦することが、正式に決定した。
 僕は、その記事を見ながら、一人ニヤニヤしていた。今年に入ってから、スポーツ紙、プロレス専門誌にMid-Japanが取り上げられることが多くなってきた。
 Mid-Japanの名前を、多くのプロレスファンの目に触れさせることが出来る。これが、こんなにも嬉しいことなのか、と自分でも驚くぐらいだ。
 最初は小さな記事だったのが、徐々に大きくなっていく。それについて、観客数も増えてきた。いまや、旗揚げメンバーの4人にはファンクラブが出来て、それぞれに会合やネットでの交流が行われているらしい。
 こうやって、我等の団体が世の中に認知されていって、他のプロスポーツと並ぶほどに、女子プロレスが発展してくれれば…僕の野望が静かに疼く。
 紙面を見ると、ある小見出しに目が行く。
『神の雷、伊達を撃破か!?』
 そういえば、前のタイトル戦のあと、『神の雷を出すまでもない』なんていっていたな。
 あの後、チョチョカラスに、どういう意味なのかを聞いてみたら、彼女の生まれた地方では、外から敵が来襲したときに、神が雷を放って追い払う、という伝説がある、のだそうだ。
 あの頃の伊達は、チョチョカラスにとっては脅威ではなかった、ということなのだろう。
 復活しつつある伊達は、チョチョカラスに『神の雷』を出させ、それを乗り越えることが出来るのだろうか。

 シリーズ半ば、神奈川県・海老名市運動公園ホール。お蔭様で超満員札止め。
 メインイベントは優香の持つAACjrベルトに沢崎が挑戦。
 旗揚げメンバーの中で唯一このベルトを巻いていない沢崎は、いつもに増してボルテージが上がっている。
「絶対、絶対、ぜーったいっ、獲ってやるぞーっ!!!」
「ひかるぅー! その意気だぁ! 気合を入れろぉーっ!」
「コーチ、根性入れて、決めてきますぅ!」
「うぉぉぉぉぉー!」
 仙川と沢崎が、試合前から叫び続けていて、正直、どのタイミングでゴングを鳴らしていいのか解らなくなってしまった…。

 試合開始のゴングと共に、沢崎はドロップキックをお見舞い。
「やったなぁ!」
 負けずに、優香もお返しのドロップキック。
「ま、負けるかぁ!」
 お互いに立ち上がってはドロップキックの応酬。倒されては立ち上がる姿に、観客の声援も大きくなる。
「よぉし、いっくよぉ!」
 優香はコーナーに上ると、沢崎めがけてミサイルキック!
「見切ったぁ!」
 沢崎は、優香を払い落とす。優香は、マットに叩きつけられる。
「この勝負、貰ったぁ! わたしが史上最強だぁ!」
 優香のバックに回り込むと、高速バックドロップでマットに叩きつける!
「まだまだぁ!」
 もう一度、バックに回ると、両腕をクラッチ! 勢い良く後ろに放り投げる! バーニングスープレックスが破壊力満点に炸裂!
「ふみゅ~…」
 これを返す体力は、優香には残っていなかった。
 3カウントが入ると、興奮した仙川がリングに上がり、沢崎を肩車してリング上を回って、喜びを爆発していた。

 AACJr選手権試合 60分一本勝負
 ×【王者】優香(25分30秒 バーニングスープレックス)沢崎光【挑戦者】○
 第4代王者が2回目の防衛に失敗、挑戦者が第5代王者となる

 シリーズ最終戦、北海道・豊浦ふるさとホールは超満員。
 チョチョカラスと伊達のタイトル戦がアナウンスされてから、前売り券は飛ぶように売れて、当日券にも並ぶ客が出たほどだ。
「青コーナーより、挑戦者、伊達遥、入場!」
 会場から大歓声が上がる。入場してくる伊達の後ろを、沢崎、氷室、優香がセコンドとして一緒に入ってくる。ここ最近は、ライバルとして、コーナーを対峙する事が多かったが、今日は同期の仲間として、セコンドに付く。
「赤コーナーより、チャンピオン、チョチョカラス、入場!」
 ゆっくりと歩を進めるチョチョカラス。その姿には、神々しささえ感じる。これが『仮面の貴婦人』の風格か。
 リングに上がり、伊達の目を一瞬睨みつけると、視線を外し、軽くストレッチをする。
 伊達は、目を瞑って静かに息をする。高揚する気持を落ち着けるように。

「ファイッ!」
 レフェリー・ブライアンのコールでゴングが鳴らされる。
 その瞬間、伊達が一直線にチョチョカラスにダッシュ。エルボーを叩き込むと、そのままスリーパーホールドで絞め上げる!
「…mmm…」
 チョチョカラスは、伊達の腕を振り払うと、喉元を押さえながら立ち上がる。
「…最初の一撃、効いたわね…では、これはどう!」
 チョチョカラスが伊達をロープに振ると、帰ってきたところにドロップキック! 打点も高く、伸びやかなフォーム。
 倒れた伊達を強引に起こして、再びロープへ。さらに、ドロップキック。2発、3発、4発…。決まるごとに観客の歓声も大きくなる。
「まだまだ…」
 伊達は、まっすぐにチョチョカラスにぶつかっていく。ショルダータックル、ドロップキックを立て続けに決めていく。
 チョチョカラスは伊達をいなすように、間合いを取って、息を整える。
「…なかなか、やるじゃない…」
 そこに伊達のジャンピングニードロップがクリーンヒット! チョチョカラスがコーナーまで吹っ飛ぶ。
「遥、たたみかけろぉ!」「はるかちゃん、ガンバだぞぉ!」「…決めて…」
 エプロンから、休みなく声援が飛ぶ。伊達はその声を聞いたのか、チョチョカラスを起こして、腹に強烈なニーリフト! 崩れ落ちるチョチョカラスをフォール!
「ワン! トゥー!」
 ブライアンがいつも以上に力強くマットを叩くが、カウントは2。
「…フッ…いよいよ『神の雷』を出さねばならないか…」
 仮面の奥の顔が笑ったように見えた。チョチョカラスはアームホイップで伊達を倒すと、あっという間にコーナートップに。
「あなたは、よくがんばったわ。でも、これまでよ!」
 コーナーから伊達をめがけてムーンサルトプレス! 以前に出したものと、スピードも、高さも、比べ物にならない。ゆっくりと、優雅に、リング上空で回転すると、伊達のボディにまともにヒットした!
「ウッ!」
「ワン! トゥー! スリ…」
 ブライアンの3つ目のカウントがマットを叩く瞬間に、伊達の肩が上がる。
「…よく返したわね。これからが私の真の力よ!」
「私だって、負けれない…」
 お互いの意地がリング上で交錯。伊達のバックドロップ、ジャンピングニーパッドを、チョチョカラスはカウント2で跳ね返す。チョチョカラスは、リング中央でスコーピオンデスロックで伊達にギブアップを迫るが、根性でロープに辿り着く。
「残り、1分!」
 大河のマイクで、会場の誰もが立ち上がり、声援を送る。ボルテージは最高潮!
「これで、沈めっ!」
 チョチョカラスが渾身の力を込めてスクラップバスター! そのまま、押さえ込む。
「はるかちゃん、返してっ!」
「ワン!」
「遥、持ち堪えろっ!」
「トゥー!」
「…返して…」
「スリ…」
「ウォォォォォォッッッッッ!」
 伊達の叫び声と共に、覆いかぶさるチョチョカラスを跳ね飛ばす! そこで…。
 カンカンカーンッ!
「ただいまの試合、60分フルタイムにより引き分け。よって、チョチョカラス選手がAACヘビー級ベルトを防衛いたしました!」
 一瞬静まる会場。そして、チョチョカラスへの賞賛の声なのか、伊達の健闘に対しての声なのか、ないまぜになって、大音量で響き渡る。
 リング中央で、向かい合うチョチョカラスと伊達。そして、チョチョカラスが腕を伸ばし、伊達と握手をする。伊達は、驚いた様子だが、しっかりと手を握る。
「…あれが…『神の雷』…」
「あれを出させるとは…。あなたの力を見くびっていたわ。あれだけ完璧なムーンサルトプレス、久々に出せた。これからも、ライバルとして、一緒に戦っていきましょう」
「…はい…」
 伊達の目が、潤んだように見えた。『神の雷』を放ったチョチョカラス。それを耐えて、最後までリングに倒れなかった伊達。両者の握手に、会場からは歓声が止まらなかった。

 AACヘビー級選手権試合 60分一本勝負
 △【王者】チョチョカラス(60分 フルタイムドロー)伊達遥【挑戦者】△
 王者が防衛に成功



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