レッスルエンジェルスクロニクル

PS2ソフト『レッスルエンジェルスサバイバー』のファンサイトです。リプレイ・SSを中心に紹介していきます。

カウンター

プロフィール

カオス

Author:カオス
プロレス好き(最初新日派、今はノアも)、WA好き、ファイプロ好き、競馬好き、でございます。
以後、お見知りおきを…

11月6日発売決定!

『レッスルエンジェルス サバイバー2』

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

リンク

ブログ内検索

カテゴリー

月別アーカイブ

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

No.22 台頭《2年目2月》

“Mid-Japan女子プロレス”のリプレイ&SSです。
多分にカオスの脳内補完が行われた文章になりますので、お付き合いくださいませ。



 最近、カンナ神威の実力が急上昇だ。
 道場での実戦スパーリングでは旗揚げメンバーと互角にやり合っているし、試合でも勝ち負けが出来るレベルに達している。
 デビューして1年満たないレスラーとしては、申し分ないのだが、如何せんアピール力が少ないため、ファンからの支持が少ないのが現状だ。

「ねえねえ、カンナちゃん」
「なんですか、優香先輩」
 朝練習終了後の道場で、優香がカンナに声を掛ける。
「カンナちゃん、強いのに、なんか地味だよねぇ」
 唐突な言葉に、カンナは絶句する。
「光ちゃんとか、ウサちゃんとも話したんだけどさ、カンナちゃんをファンのみんなに知ってもらうために、どんどん派手なことをしなきゃいけないと思うの」
「は、はぁ…」
「んでね、昨日ね、徹夜して、これ作ったの」
 ジャージのポケットから出したのは、赤い小さな布切れ。ひらひらしたものが付いている。
「ジャーン! 見て見てー!」
 優香が布切れを広げると、それはマスクだった。それも、かなり派手な。
 いつもカンナが付けているモノトーンのものとは、派手さでは2万倍かけ離れたものだ。
 真っ赤なスパンコール、額のところには黄色い石が付いている。宝石、のようにも見えるが、おそらくは近所の手芸専門店で買ってきたプラスチックのイミテーションだろう。これで頭突きしても、さほどのダメージは無いだろう。目の周りには羽根がゴージャスにヒラヒラ。募金したら貰えるような物が、目の周り一面。
 カンナの目は、1ドットぐらいの点になっている。言葉も何も無い。
「これつけて、リング上がったらコーナー上って、『はーい、みんなぁ、元気ぃ!!!』ってやったら、ぜーったい、カンナちゃん、人気でるよぉ!」
 マスクを持ちながら、優香はピョンピョン跳ねている。
「えっと、むりです…」
 こうして、優香お手製のマスクが、カンナの一言であっさりと却下されてお蔵入りになったのと同時に、お客様へのアピール大作戦としての、AACjrベルトへの挑戦が決まった。

 静岡県・キラホールぬまづ。
 メインイベントはAACjr選手権試合。王者・沢崎光にカンナ神威が挑戦する。
 普段は沢崎のセコンドについている永原も、今日は同期のために青コーナー側に陣取っている。
「カンナーッ! 頑張れよぉ! 沢崎先輩をぶん投げちゃえーっ!」
「…ヨシッ! 行きましょうか!」
 ゴングが鳴ると、カンナが一気に攻め立てる。アームホイップで投げ捨てて、スリーパーホールドで絞め上げる。沢崎が振りほどくと、立ち上がりざまカンナの強烈なエルボーを喰らう。
「くおんのやろおーっ!」
 沢崎がひと叫びすると、ドロップキックで逆襲。立て続けに投げ捨てると、スリーパーホールドで強烈に絞める。立ち上がったところ、お互いに組み合う。お互いのロープワークの応酬から、ドロップキックの相打ち。間合いを置いて対峙すると、会場からは歓声が上がる。
(カンナ、末恐ろしいな…)
 沢崎を始め、旗揚げメンバーだって、デビュー1年で外国人レスラーの一線級と互角の勝負をしていたが、それはパワーや勢いで対等に戦っていたところが大きかった。
 しかし、カンナは技術で持って互角に戦っている。キャリアが1年違う沢崎と、テクニックで勝負をしている。これも、親から受け継がれた格闘センスの賜物だろう。
 これが、あと1~2年したら、どれだけのパフォーマンスを見せるのか…。
「ぅおおおおおおおぉっ!」
 沢崎の会場に響き渡る叫び声。カンナに連続してヘッドバットの雨あられ。互角の勝負をしていたカンナも崩れ落ちる。
「…流石に効くな…」
 カンナは頭を振りながら、立ち上がる。
「でも、これを耐えることが出来ますか!?」
 カンナは素早く沢崎に組み付くと、アームホイップで素早く投げ捨てる。
 そして、脚を取ると一気に絞め上げる! 片逆エビ固めが、ガッチリ沢崎の左足を捕らえる!
「うおぉぉぉぉぉっ!」
 沢崎の断末魔の叫び! もがいて逃れようとするが、カンナはリング中央で微動だにしない。沢崎は、マットを叩いて痛みに耐える。
「まだ耐えるの! それなら、これでどうですか!」
 さらに絞め上げる! 背骨、膝、そして、かかとも固めていく! 沢崎の身体がエグイ角度で曲げられていく!
 そして、沢崎は力尽きてマットを3つ叩いた…。

 AACJr選手権試合 60分一本勝負
 ×【王者】沢崎光(28分56秒 片逆エビ固め)カンナ神威【挑戦者】○
 第5代王者が2回目の防衛に失敗、挑戦者が第6代王者となる

 カンナは、固めていた沢崎の脚を放すと、ゆっくりと右手を上げて勝利の勝ち名乗りを受けた。永原がリングに上がり、カンナに抱きついて喜びを表現している。
 カンナのマスクの下の顔が、困ったような、でも、喜んでいる表情であった。
 旗揚げメンバー4人に加えて、カンナ、そして永原も戦いの中心に入ってくるだろう。これから、『Mid-Japan』のプロレスにも幅が広がっていくに違いない。3年目に向けて、新しい局面を迎えることになる。

スポンサーサイト

comment

管理者にだけメッセージを送る

Pagetop ]

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。