レッスルエンジェルスクロニクル

PS2ソフト『レッスルエンジェルスサバイバー』のファンサイトです。リプレイ・SSを中心に紹介していきます。

カウンター

プロフィール

カオス

Author:カオス
プロレス好き(最初新日派、今はノアも)、WA好き、ファイプロ好き、競馬好き、でございます。
以後、お見知りおきを…

11月6日発売決定!

『レッスルエンジェルス サバイバー2』

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

リンク

ブログ内検索

カテゴリー

月別アーカイブ

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

No.21 静と動《2年目1月》

“Mid-Japan女子プロレス”のリプレイ&SSです。
多分にカオスの脳内補完が行われた文章になりますので、お付き合いくださいませ。




 それは、あっけない幕切れだった。
 見ている僕が、あっけにとられるほどに。
 シリーズ中盤、広島県・東広島運動公園アリーナでのAACタッグ選手権。チャンピオン『ムーンライトシスターズ』沢崎&氷室組に元チャンピオンのジョーカー・レディ&デスピナ・リブレ組が挑戦。
 氷室がデスピナのローリングソバット3連発の前に、3カウントを喫したのだ。序盤から沢崎が優勢に試合を進めていたが、氷室は全くの絶不調。ことごとく、ジョーカーとデスピナの技を受け続け、最後は見事なまでのやられっぷり。

 AACタッグ選手権試合 60分一本勝負
 【王者組】沢崎光&×氷室紫月〔ムーンライトシスターズ〕(21分42秒 ローリングソバット→体固め)ジョーカー・レディ(AAC)&デスピナ・リブレ(AAC)○【挑戦者組】
 第4代王者組が1回目の防衛に失敗、挑戦者組が第5代王者組となる

 控え室に戻ってきて、沢崎はパイプ椅子にドカッと座る。
「紫月っ! 何なの、今のは!!!」
 沢崎が声を荒げる。後から控え室に入ってきた氷室は、壁に寄り添って立っている。目を瞑り、俯いている。
「紫月、私はあなたとチャンピオンになって、これからずっとベルトを守り続けようと思ってた。史上最強のタッグチームになれると思ってた。それが、何なの! 気合も、根性も、何も無いじゃない! あなたには、レスラーとしてのプライドって物は無いのっ! なんで、やられたら、意地でもやり返さないのっ!」
 沢崎は一気にまくし立てると、俯いて顔にタオルを押し当てた。控え室には、重い空気が立ち込める。
「…これも、運命…」
 しばらくの間があって、氷室が一言呟いた。
「運命!? いい加減にしなさいよ! 運命が何よ! それを打ち破って行かなきゃいけないでしょうが! 自分の人生は、自分の腕一つで切り開いていくものでしょうが!」
「もう、組めない…それが、運命…」
「そうやって、ずっと、運命のせいにして、自分の可能性を狭めていればいいのよ!」
 沢崎は立ち上がると、控え室を出て行った。控え室に残っている誰もが、口を開くことが出来ずにいた。

 シリーズ最終戦、兵庫県・姫路シーサイドドーム。
 メインイベントには、AACjr選手権試合が組まれていた。チャンピオン沢崎に対して、挑戦するのは氷室紫月。
 このカードは、シーズン開始前に決定していたが、期せずして『ムーンライトシスターズ』の遺恨試合となってしまった。
 試合が始まる前から、リングの上には重い空気が漂う。沢崎は氷室を睨みつける。氷室は、そんな沢崎の視線に気付いているのかいないのか、目を瞑ったままコーナーにもたれかかっている。
 ゴングが鳴った瞬間、氷室がカッと目を開く。そして、スルスルと沢崎の後ろに回ると、あっという間に腕が首に巻きつく。
「…負けない…」
 沢崎がリングに腰を下ろすと、氷室はさらにスリーパーホールドで絞め上げる。
「運命は…」
 沢崎が氷室の腕を取り、力任せに引き離す。
「自分で掴むんだぁ!!!」
 後ろに回りこんで、素早くクラッチ、一気に後ろに放り投げる。渾身のジャーマンスープレックス!
 氷室は、カウント1でクリア。沢崎は首元を気にしながら、立ち上がる。
 と、そこに氷室が。沢崎の死角から肘が飛んでくる。
「うわっ!」
 不意を突かれた沢崎は、まともにエルボーを頭に喰らう。そして、こめかみから出血。マットが沢崎の血で赤く染まる。
「これが、運命よ…」
 氷室、魔性のスリーパーで沢崎の動きを止める。流血がとまらない。沢崎の顔面が真っ赤になる。
「ふ、ふざけんなぁっ!」
 血で滑るのを利用して、スリーパーを外すと、強引にジャーマンで投げる。
 しかし、氷室うまく体を入れ替えて、前方回転エビ固め!
「ワン、トゥー!」
「お願い、もう、立ち上がらないで…」
「負けるかぁっ!」
 がっちりと決まったホールドを振り払う。沢崎は素早く立ち上がると、後ろに回りこみ再びジャーマンで投げる! 氷室が、カウント2.8でフォールを外す。沢崎は頭を掴み立たせると、三度ジャーマンの体勢。
「運命なんて、変えてやるんだぁ!!!」
 氷室の身体がマットに突き刺さる!
「ワン、トゥー、スリー!」
 3カウントが入ると、沢崎は氷室を一瞥もせず、リングを降りた。

 運命論と、開拓者精神。相容れない、二人。これから先、この二人が交わることは、あるのであろうか。

 AACJr選手権試合 60分一本勝負
 ○【王者】沢崎光(23分20秒 ジャーマンスープレックス)氷室紫月【挑戦者】×
 第5代王者が1回目の防衛に成功



スポンサーサイト

comment

管理者にだけメッセージを送る

Pagetop ]

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。