レッスルエンジェルスクロニクル

PS2ソフト『レッスルエンジェルスサバイバー』のファンサイトです。リプレイ・SSを中心に紹介していきます。

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Author:カオス
プロレス好き(最初新日派、今はノアも)、WA好き、ファイプロ好き、競馬好き、でございます。
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No.24 新しい春が来た《3年目4月》

“Mid-Japan女子プロレス”のリプレイ&SSです。
多分にカオスの脳内補完が行われた文章になりますので、お付き合いくださいませ。





 名古屋の南部、工業地帯の一角にMid-Japanの道場兼事務所兼寮がある。
 とても広いとはいえない砂地の土地の真ん中に古い木造の平屋建築。ここがMid-Japanの道場だ。内部は補強がなされており、台風ぐらいでは吹き飛ばされないようにはしてある。が、東南海地震あたりが発生した場合には、あっさりと全壊するであろう。
 建物の中央には古めかしいリング。僕が、現役時代から使っていたものだから、相当の年代物だ。リングの周りには、ベンチプレスが2台。うちにあるトレーニング機器はそれだけだ。練習の基本はスパーリングだ、と選手を騙し続けて、新しい機械は入れていない。
 道場に隣接する形で2階建てのプレハブ。ここが、事務所兼寮になっている。1階の半分が事務所。僕がいるのは大体ここだ。僕と霧子さんのデスクと、大河以下コーチ陣が使うパソコンデスク。そして、仰々しいほど古めかしいソファセットが鎮座している。選手達との談笑や、首脳陣の会議、業者との折衝と全てここで行われている。
 そして、1階の残りの部分と2階が選手達の寮としてあてがわれている。一応、一人一部屋を提供しているが、一部屋6畳のワンルームタイプ、トイレ・バスは共同だ。食事は3食道場で全員そろって行うため、キッチンは付いていない。
 ちなみに、事務所と寮は直接行き来することは出来ない作りにしてある。寮内は男子禁制。
 寮の入り口すぐの部屋には、沢崎光が寮長として陣取っている。外部から進入する不逞の輩を退治するためには、熱血娘を配置しておくべき、との霧子さんの案を採用してのことだ。
 その隣は、2期生の永原ちづるの部屋。遅刻癖のある永原を、沢崎が叩き起こして練習に連れてくるための配置だ。
 沢崎の部屋の横には2階への階段。階段上がってすぐの部屋がカンナ神威の部屋。そこから、伊達遥、氷室紫月、優香の部屋と続く。
 毎夜、誰かの部屋に集まっては、尽きないお喋りを繰り広げているようだが、『ムーンライトシスターズ』が分解した後は、沢崎と氷室はお互いの部屋を行き来はしていないらしい。
 そんな寮の隣に、新しくプレハブ小屋を建てることとなった。今年も新人を受け入れるに当たって、福利厚生がしっかりしていない会社は敬遠される、と霧子さんに脅迫されて、なけなしのお金をつぎ込んで、建設に踏み切った。
 まだ、寮は完成していないが、今日は新人の入寮の日。部屋が出来るまでの間、2期生との相部屋となる。

「は、はじめまして! ぼ、僕、相羽和希といいます! 一生懸命、頑張ります! よろしく、お願いします!」
 緊張した様子で、相羽はちょこんと頭を下げた。ショートカットの髪の毛が揺れる。
 相羽は、仙川コーチが入団テストで惚れ込んだ逸材。身体の柔軟性と、背筋の強さ、そして、一途にプロレスに打ち込もうとする姿勢が、仙川さんのトレーナー魂の琴線に触れたらしい。
「俺が、俺が、俺がぁ、強いレスラーにしてやるぞぉ!」
「はい、コーチ! 僕、頑張ってトップを目指しますっ!」
 …仙川のおっさんのボルテージが上がると、室温が10度位上昇する気がするが…。
 これだけ、熱いハートでレスラーを育ててくれようとしているのだから、道場がサウナになろうとも構わない。

「上原今日子です。これから、一生懸命に修練して、先輩方と肩を並べれるようになりたいと思います。よろしくお願いします」
 上原は、深々とお辞儀をする。この娘は、大河のお眼鏡に適った子だ。沖縄生まれだそうで、はっきりとした顔立ちに大きな瞳。動作の素早さや、類い稀なる跳躍力に、可能性を見出した、と大河はもっともらしい理由を言っていたが、そのエキゾチックな美形の顔も、選んだ理由の一つだろう。
「俺が、しっかりと育ててやるからな。頑張ろうぜ」
「はい、よろしくお願いします」
 そういうと、上原はまた深く頭を下げた。まったく、礼儀の良い娘だ。親御さんの教育が行き届いている証拠だ。大河なんかに頭下げる必要なんて一つもないんだがな…。

「それじゃあ、相羽は永原と、上原はカンナと同室だ。新しい寮が出来るまでの間だが、二人ともしっかりと新人の面倒をみるように」
「わかりました。今日子にMid-Japanのプロレスを教えていきます」
 カンナはしっかりしているから、こちらとしても心強い。一方、こちらは…。
「和希、一緒に頑張ろうね!」
「はいっ! 永原先輩っ!」
「和希、朝は早起きできる?」
「はい、大丈夫です!」
「そっかぁ! じゃじゃじゃ、毎朝起こしてね! もしも、私よりも後に起きたら、新技の実験台にしちゃうんだからなぁ!」
「はいっ! 頑張りますっ!」
 相羽が健気過ぎて、涙が出そうだ。永原が、相羽を目覚まし時計代わりに利用しようとしていることに、早く気付いて欲しい、と切に願うばかりだ。

 ともかく、Mid-Japanは新たな仲間を迎えて、3年目の春を迎えようとしていた。

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